航海用クロノメーターを選ぶ際は、まずムーブメントの状態を確認してください。本物のアンティーク品には、アンカー脱進機ではなくデテント脱進機が使われており、バイメタル補償テンプと通常56時間のパワーリザーブを備えています。文字盤とムーブメント双方の署名が一致しているかも重要なポイントです。ルロワ・エ・フィス、ユリス・ナルダン、ブレゲ、ポール・ガルニエといった名門は必ずメーカー名とシリアルナンバーを刻印しており、製造所のアーカイブと照合できるシリアルナンバーは真贋の有力な証拠となります。
ケースはクロノメーターの価値と切り離せません。
マリンクロノメーターの場合、オリジナルのマホガニー三段ジンバルケース、巻き上げ鍵、当時の調整証明書や歩度表が揃っているものを優先してください。これらの付属品が欠けると査定額が大幅に下がります。予算の目安としては、状態の良い署名入り航海用クロノメーターで80万円前後から、完全なケースと書類が揃った名門製造所の作品では150万円以上になることもあります。
これらの計器は
マリン・アンティークの伝統に連なるもので、六分儀、羅針盤、気圧計といった
アンティーク科学計器とともにコレクションを形成します。航空計器にご興味があれば、
航空計器のアンティークもあわせてご覧ください。
Antiquités en Franceに出品するすべてのクロノメーターは、審査済みの専門アンティーク商が取り扱っています。ムーブメントの詳細写真、寸法、来歴、メンテナンスのアドバイスを直接出品者にお問い合わせいただけます。ご購入前に歩度報告書や追加鑑定をご希望の場合も、遠慮なくご連絡ください。